自然資源を活かした地域づくり実現塾

~生物多様性からの社会課題解決を目指す4泊6日の特別合宿研修~

【参加者募集中!】 研修期間:2016年9月&11月

2016年8月14日(日) 応募締切(必着)

本研修の趣旨


 

「自然資源を活かして地域の社会課題の解決に貢献する」

その強い夢・想いを実現可能なプランへと作り変え、共感を得てチームを作り、コミュニティーを動かしていくために

必要なノウハウを学ぶ4泊6日の特別研修プログラムです。

 

どうしたら大切な地域をずーっと守っていけるだろう?

 

現在私たちは様々な社会的課題に直面しています。地球規模で顕在化する温暖化や災害の増加、生物多様性の喪失に加え、急速な人口減少に伴って経済の低迷や雇用悪化・地域コミュニティーの衰退などが深刻となっています。個々の課題が複雑に関係しあっていることから、その解決には複合的なアプローチが望まれています。

この社会的課題に対する解決方法の1つとして、地域の生物多様性を活かすアプローチがあります。生物多様性は日々の私たちの暮らしを支えてくれる様々な恵み(生態系サービス)をもたらしてくれるだけでなく、地域ごとの固有性は街のブランド力や独自性のある商品・サービスを生み出す上での経済的資源ともなります。

 

例えば、親子で学ぶ林業体験エコツアーによって荒れた里山を管理し、再生可能な薪を使ったストーブやボイラーで地域の光熱費を削減し、明るくなった林や草原に再び見られるようになった野草の花々を新たな観光資源や商品開発に役立てる。地域の自然資源を守り、活かすことで、エコロジー・エコノミー・エネルギーの問題に同時的にアプローチする新たな取り組みが現在日本の各地で徐々に始まっています。

 

本研修は、雇用や経済・地域コミュニティーに関する社会的課題を「地域の自然資源を活かして解決に貢献したい」と思いを強くする方々に全国から集まっていただき、その夢をより社会的インパクトのある構想に高め、実現可能性の高いプランへと作り変え、協力者・支援者の共感を得ながら新たな活動を形にしていくことを目指して必要な知識・技術・経験を学ぶための4泊6日の特別合宿研修です。 

研修概要


 主催:  (公財)日本自然保護協会 ・ 環境省 生物多様性センター

 事務局: (公財)日本自然保護協会

 

 

 日程及びスケジュール

  2016年7~8月   参加者募集・決定

 

 

  ■2016年9月9日(金)~11日(日) 第1回研修会(東京・2泊3日)

    場所:東京都中央区

    日時:9月9日18:00~11日14:30(予定)   

 

  ■2016年11月12日(土)~14日(月) 第2回研修会(能登・2泊3日)

    場所:石川県輪島市穴水町

    日時:11月12日17:30~14日14:00(予定)                                                   

   ※宿泊場所は当事務局で準備します。詳細は開催要項にてお知らせ致します。

 募集要項

 受講料:         無料

    ※:宿泊費無料。交通費も一部補助(最大3万円)あり。

   ※:研修中の飲食代はご自身で負担いただきます。  

 

 ■定員:     20名

 

 選考方法:  書類選考(8月末までに決定・通知致します)

 

 ■応募の流れ:  下段の「応募&参加方法」を参照ください。

 

 ■応募締切:   2016年8月14日(日)必着


カリキュラムの一部紹介


【講義】

新たな里山利用の促進を通じた、生物多様性保全と地域創生への総合的アプローチ

 

  ●私たちが直面する社会的課題と、25年後の姿

  ●自然資本としての里山の生物多様性

  ●木質バイオマス利用を含めた、新たな里山の利用促進の最前線

  ●生物多様性保全と生態系サービスを活かした社会的課題解決へのアプローチ

 

【実習】

他人を巻き込むコミュニケーション技術

 

  ●コミュニティ・オーガナイジングとは何か

  人々を行動にかきたてるためにストーリーを語る技術

  ●コミュニティーを構築し、資源をパワーに変える

 

【実地研修】

石川・能登での自然資源を活かした地域づくりの実例

 

   「能登里山里海マイスター」育成プログラム の取り組み

   ●土地に根ざした学びの場・「まるやま組」の取り組み

 

  世界農業遺産(GIAHS)にも認定された能登の里山里海の現場で、
  現代的な人と里山との関係を再構築しようという様々な方々の活動を視察し、

  生物多様性アクション大賞も受賞した「まるやま組」の取り組みから学びます。

 

【ワークショップ】

共感力と社会的インパクトを高める、アクションプラン作り

 

  ●地域の共感を得るものは何か?地域の自然資源の掘り起こしと、アクションの構想づくり

  ●どう効果の高いアクションを選び、デザインするか?ギャップ分析とログフレーム

  ●協力を得ながらプロジェクトを成長させるには?受益者と支援者の設計

  ●社会的インパクトを定義し、適切な成果目標を設定する

 

ダウンロード
現在予定中の全カリキュラム.pdf
PDFファイル 280.0 KB

本研修で養われる力


●里山の現代的利用の促進を通じた総合的アプローチを担う力

木質バイオマスの利用をはじめとした新たな形での里山利用促進や生物多様性の再生活用を通じた、

自然環境保全・エネルギー自給・地域創生などへの総合的アプローチの有効性が理解でき、

それにそった取り組みを開始する上で必要な基礎知識が身に付きます。

●地域の価値を再発見する力

他の地域の事例や、異なる分野の参加者とのコミュニケーションを通して、今まで気が付かなかったような地域の自然環境や生物多様性の有する価値を再発見し、新たな地域づくりにつながる新たなアクションのアイデアを構想する力が身につきます。

●アクションプランを作り上げる力

自分自身や関わっている地域の現状、課題を客観的に見つめ、その課題解決に向けて確実かつ効果的な行動を開始するためのプランニング(行動計画づくり)を行います。今後、新たなプランニングをする際に役立ちます。

●コミュニティーを作り、動かす力

ひとりだけではできない新たな取り組みの実現にむけて、異分野の様々な人とコミュニケーションを取り合って、巻き込み巻き込まれながら、足りていないものを補い合えるようなチーム作りを進めていくためのノウハウを学びます。


講師紹介


阿部 剛志氏

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

専門は地域振興政策、食農産業政策、事業化支援。地方自治体の総合戦略・地域振興策の策定や事業化支援・人材育成に携わる。現在は新潟県の離島(粟島)での地方創生総合戦略策定の中心を担っている。

白川 勝信氏

芸北 高原の自然館 

専門は植物生態学、合意形成。広島県芸北地域をフィールドに、自然と地域社会とを結びつける活動を行っている。地域通貨を活用してバイオマス利用と生物多様性保全を進める「芸北せどやま再生事業」中核メンバー。全国草原再生ネットワーク理事。

伊藤 浩二氏

金沢大学 地域連携推進センター

専門は保全生態学、人材育成。人材育成を通じた地域振興を目指す「能登里山里海マイスター」育成プログラムの運営と人材育成を担当している。


橋本 佳延氏

 兵庫県立 人と自然の博物館

専門は保全生態学、植生学、生物多様性政策。地方自治体や企業の生物多様性関連事業のシンクタンク業務を行うほか、市民団体の活動支援に取り組む。

中川 重年氏

 元 京都学園大学 

専門は森林科学、バイオマス利用、環境教育。2016年3月まで京都学園大学教授として教鞭をとる。元神奈川県自然環境保全センター専門研究員、国立歴史民俗博物館客員教授。大都市の背後にある雑木林のある北摂の山々をフィールドにしている。

松澤 桂子氏

コミュニティー・オーガナイジング・ジャパン

フィリピンの農村でコミュニティ・オーガナイジング(CO、市民が個性や多様性を生かして協力し、地域や社会をよい方向に変えて行く手法)に出会う。民際協力NPO等を経て、COの実践をワークショップやコーチングを通じて広める団体を仲間と設立。東北などで地域の課題解決に取り組む人たちを伴走支援している。


萩の ゆき氏

まるやま組

能登の里山で自宅を住み開きしながら、土地に根ざした学びの場「まるやま組」を主催。人と自然のかかわりについて学び合いの場を提供している。デザイナーとして里山里海の恵みの魅力を引き出すブランディングなどにも携わる。1男2女の母。能登里山マイスター、能登いきものマイスター。

高川 晋一氏

日本自然保護協会

全国規模での市民調査の企画運営や、各地の保護地域の保全計画作りの支援、全国的にも重要な里山の保護運動、自然保護の人材育成事業にたずさわる。


応募対象者


       以下の条件を満たす方に ご応募いただけます。

  • 地域の社会的課題に高い関心を持っている方
  • 課題解決に、地域の自然を活かすことが鍵となると考えている方
  • 本研修後に、受講成果を活かして新たな取り組みを地域で開始したいという意欲のある方
  • 地元地域で自然に関わる活動に既に参画している、あるいはこれから参加する予定の方
  • 9月および11月の2回の研修の全日程(2泊3日×2回)に参加できる方
  • 本研修の終了後、アンケート等を通じてプログラムの改良にご協力いただける方

応募&参加方法


 

 

応募は2016年8月14日をもって締め切らせていただきました。非常にたくさんの方からのお申し込みをいただき、ありがとうございました。

 


■事前承認事項(個人情報・安全管理等について)

  • お申込み書などで収集した個人情報は、本事業及び関連事務にのみ使用し、それ以外の目的に使用することはありません。
  • 当研修会の内容について、やむを得ない理由が生じた場合には事前の予告なく変更・中止される場合があります。これにより生じた損害・賠償等について、(公財)日本自然保護協会、環境省及び関係者は一切その責を負いません。
  • 故意にプログラムの進行を著しく妨害される場合は、途中で参加を辞退していただく場合がございます。
  • 研修中に発生した怪我や事故への補償については、主催者側が用意する行事災害保険の範囲内のみといたします。事故を防止するためにも主催者からの安全管理の指示に従っていただくことに加え、参加者お一人おひとりのご協力をお願い致します。

みなさまのご応募を、心よりお待ちしております。

本事業「自然資源を活かした地域づくり実現塾~生物多様性からの社会課題解決を目指す4泊6日の特別合宿研修」は

環境省「平成28年度 里地里山における持続的な地域創生を推進する人材育成拠点形成モデル事業委託業務」の一環として、

事務局を(公財)日本自然保護協会が務めて実施するものです。

お問い合わせ先: (公財)日本自然保護協会 地域創生特別研修会担当 高川/福田(真)/三浦

Mail: satoyama@nacsj.or.jp

TEL: 03-3553-4104   FAX: 03-3553-0139

Address: 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F

website:http://www.nacsj.or.jp/